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第13回 梅雨の晴れ間にふと思う
 
 
夏の花のトリック

  半夏生(ハンゲショウ)は雑節の1つで夏至から11日目。今年は7月1日であった。
 水辺では、わが時とばかりにハンゲショウの葉が白くなって涼しげに目立つが、花は地味。ドクダミの白い花びらに見える部分は葉が変化した苞(ホウ)であり、実際の花は黄色い穂の部分である。 どちらもドクダミ科であり、似たトリックが面白い。この時期、山合いの川や谷に沿って見かけるマタタビも花の時期に合わせて葉が白くなっている植物である。
 
子孫を残すワザ師

  畑では、トウモロコシが茂り、ゴーヤがどんどん伸び、キュウリがたくさん実をつけている。
 動けない植物が強い子孫を残すために色々なワザを駆使しているのも興味深い。
 植物の雌雄は動物ほどには関心がないかもしれないが、キーウィやイチョウをはじめ、アオキ、マキなど、木ごとに雄と雌があるもの(雌雄異株)が結構ある。ウリ科の植物では同一個体の中で雄花と雌花を咲かせる(もちろん、雌花しか実をつけない)。一つの花にオシベとメシベを持っている植物でも、他花受粉の方が実なりのいい植物が多い。

 トウモロコシは成長してくると頂きに穂が出てくるが、これは雄花の集団である。雌花はあの食べる実の部分にあり、あの長い毛は本来のメシベであるから受粉状態がよければ毛の数だけ実があるわけである。
 このトウモロコシ、なかなかのワザ師であり、雄花は雌花より数日早く咲くので、他の株の雌花が受粉し、自分の株の雌花は別の株の雄花から受粉するという浮気性。群植する方がぎっしりと実がつまるのにはこうしたわけがある。
 これらは動けない植物が近親交配を避け、長年優秀な子孫を残してきた仕組みと考えられる。
 
ヒトが自然界に働きかけてきたもの

  大きく甘い果実のなる果樹、大きく美しい花を咲かせる花卉類、ヒトは努力を重ねて自然界にないものを作出してきた。品種改良の結果、子孫を残す能力がないものも多くなり、卵を産み続ける白色レグホーンは抱卵して雛を孵すことさえ知らない。このようなものはヒトが存在しなければ現われなかっただろうし、すぐに地球上から姿を消すことだろう。
 
ヒトに与えられたもの

  今日の人類は何をやっているのだろうか。
 賞味期限切れや食べ残し再利用問題、牛肉やウナギの産地偽装。秋葉原の無差別殺傷事件の模倣犯は300件を超えたと聞く。バカなサイト系は、現実と空想の境目を見失った集団の利用か。
 ヒトが他の動物より優れているのは、考える能力と言葉と言うコミュニケーション手段の豊富さであると思う。強きも弱きも生きられることもある意味では大きい特徴と考えられる。

 今日、優劣や順位を非とする教育背景があるが、動物社会では子ども同士が群れ遊ぶ中で付き合い方や強弱を知り、これ以上は危険ということを学び、色々な尺度や自分の位置づけを知る。
 生きるだけなら、さほどの努力もいらず、ときには格差という言葉に甘んじ、自分の考えだけを伝えられるオモチャの溢れる今、平和である反面、携帯メールに夢中で下を向いて横断歩道を渡る危険を知らない世代を見ることが珍しくない。
 ヒトとしての適切な思考とコミュニケーションという特性を大切に考えたいものである。
 
 
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