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 「禁止する」を禁止する
 あらあら町会長さん、少しハリキリ過ぎたようです。町内の意見をまとめ、市役所と調整しながら、やっと完成した公園。第一の功労者であることは間違いありません。その気持ちは察してあげましょうね。
 家に庭があるように、街には公園があります。その違いは、みんなが使うこと。この「みんな」というのが、なかなか難しいところです。家の庭があなたの心地よい空間であるように、みんなの公園はみんなが心地よい空間であって欲しいもの。誰かが不快に思ったり、被害にあったりするようなものを、できるだけ避けるための方法が「禁止」の貼紙や看板なのかも知れません。

 やっかいなのは「快」と「不快」が背中合わせだったり、受けとめ方が人によって違うこと。お話にあるように、子どものボール遊びは微笑ましい光景です。街から子どもの遊ぶ声が消えたら、さぞや寂しいでしょう。でも誰かがケガをするかもしれないし、近所の家のガラスを割ってしまうかもしれない。
 犬の散歩だってそう。かわいいし、その人にとっては大切な家族。もしかしたら街の防犯に一役かってるかも知れません。健康に暮らすには散歩だってするし、フンもします。犬だって人権(犬権?)があるのです。でもフンやオシッコは臭い、汚いだけでなく植木をダメにしたりします。犬が苦手な人だっているでしょう。

 この町会長のように「みんなの心地よさ」を求めて、「誰かの不快」の排除にばかり専念してしまうと、いつか公園から人の姿が消えてしまうかもしれません。「禁止されること」って、そもそも不快に感じるもんですよね。そうなると「何のための公園だったのか」って話になってしまいそうです。結局、私たち一人ひとりの心がけが大切なのでしょう。ルールだけではダメ。ルールとマナーの両方が「みんなの心地よさ」を高めてくれるのかもしれません。そのために街は何ができるのか。どうも、この町会長さんだけの問題ではなさそうです。
 そう。これって、みんなの問題。
 
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